カエルがほっぺを膨らませる理由!?
最近はあまりカエルも見かけなくなりましたが、ひと昔前は田んぼにカエルがたくさんいて、「ゲロゲロ」と大合唱をしていました。
今でも好きな人はペットとして飼っている人もいるのではないでしょうか。
そんなカエルと言えば、やっぱりあの「ほっぺ」を膨らませているイメージがありますよね?
では、なぜカエルはほっぺを膨らませているのでしょうか?

何かプンプン怒っているのかしら?

それにはちゃんとした理由があるんです!
カエルの生態について
まずカエルの生態について簡単に復習です。
カエルは両生類の代表であり、卵→オタマジャクシ→カエルへ成長していきます。
日本には43種類ものカエルが生息しており、それぞれ成長のスピードは異なるものの、過程は同じです。
オタマジャクシの時は「エラ呼吸」を行っていますが、カエルに成長すると「皮膚呼吸+肺呼吸」で生きていきます。皮膚呼吸のためには、カエルは常に濡れていないといけないのです。
ほっぺを膨らませる理由
本題です。
ではなぜカエルは常にほっぺを膨らませているのでしょうか?
それは「肺呼吸」に深く関係しています。
人間などの動物の場合は、呼吸をするための筋肉(横隔膜・外肋間筋)があり、自発呼吸をする事ができます。しかし、カエルには呼吸のため筋肉がないのです。
だから、ぽっぺを膨らましたり、凹ましたりする事により肺に空気を送り込んでいるのです。

なるほど!怒っている訳ではなくて、ただ呼吸をしているだけなのね!安心したわ!
鳴嚢(めいのう)とは
あの膨らませているほっぺには「鳴嚢(めいのう)」という名前があります。
そして、鳴嚢には呼吸以外にも役割があります。
それは鳴くことです。
あの「ゲロゲロ」という鳴き声は鳴嚢が振動する事によって鳴らされているのです。
カエルの鳴き声の種類
人間には同じ「ゲロゲロ」に聞こえても、カエルはちゃんと鳴き分けています。

結構いろいろ鳴き分けているのね!

専門家ならともかく、普通の人には聞き分けられなさそうですね!
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