名無しの権兵衛さんとは?
最近はあまり使われないかっもしれませんが、名前の通っていない人の事を「名無しの権兵衛さん」とかいいますよね?匿名さんみたいな感じです。
でも、よくよく考えると、名無しとかいいつつも、しっかり「権兵衛さん」っていってるじゃないですか。これはどういう事なのでしょうか?
諸説あるそうなのでいくつかご紹介します。
①日枝神社説(勘違い説)
国語学者の方によると、東京都赤坂の日枝神社にまつわる「山王のお猿さん」という、童歌に「名主(なぬし)の権兵衛さん」という歌詞が登場し、その歌詞を子供たちが間違って「ななしの」と歌っているうちに、「名無しの権兵衛さん」となってしまったという説があります。
②深川説(遊女説)
江戸時代、深川の門前仲町は歓楽街として栄えていました。しかし、実は幕府公認ではなく正式に遊女を雇う事が出来ませんでした。そこで、遊女に男性風の名前である権兵衛名と名乗らせていました。雇ったばかりの遊女はまだ正式に権兵衛名が決まっておらず、その際に「名無しの権兵衛」と呼んでいたという説があります。
※権兵衛名=種まき権兵衛、唐犬権兵衛、直助権兵衛、山田屋権兵衛etc.

言葉って語源を辿ると「言い間違い」って結構多いですよね

こうやって言葉が増えるんですね。毎年の流行語大賞が楽しみ~
コメント