ハト時計から出てくる鳥は?!
この時計は1800年代に南ドイツで作られたのが発祥だと言われています。
南ドイツの黒い森と呼ばれる森林に囲まれた地方で、長い冬の間に農民たちが色々な家具を作っていましたが、その中でこの時計が発明されたのです。
そこから人気が出て、ヨーロッパ全土へと広まっていきました。
実は、中から出てくる鳥は鳩ではなく「カッコウ」なのです。
日本以外の国々では、「カッコウ時計」と呼ばれているそうです。
日本では何故「ハト時計」と呼ばれるか
1900年代に日本に伝わったそうですが、戦後間もない頃に東京にあった「手塚時計」という時計屋さんがメイドインジャパンのカッコウ時計を作って販売しようとしました。
その時に、カッコウ時計ではなくて、鳩時計として販売したそうなのです。
理由は、カッコウの和名「閑古鳥」というところからきています。
日本では、寂れた状態を表すための慣用句として「閑古鳥が鳴いている」という言葉を使います。
まさしくカッコウ時計では、閑古鳥が鳴いているのです。
寂れた印象を与えないように、平和の象徴でもある「鳩」を採用したのではないかと言われています。
↓この鳥がカッコウ
また、鳩時計には2種類の笛が仕組まれていて、その2つの笛で「カッコー♪」の鳴き声を再現していますが、
聞きようによっては、「ポッポー♪」にも聞こえる事から、何の違和感もなく「鳩時計」として親しまれているのかもしれません。
木のぬくもりが感じられる「鳩時計」今でも人気があるのです。
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